答えのない時代

No.19 2019年04月15日 16時47分48秒


 
4月12日に開かれた東京大学の入学式での、上野千鶴子さんのスピーチを読みました。
心に響く、すばらしいスピーチでした。(生意気な言い方でごめんなさい)
 
東大どころか、そもそも大学にすら行っていない僕には、文章からその場の独特な空気感を感じ取ることはできませんが、新入生達が、このスピーチをどんな想いで聞いていたのか、そしてどんな感想を持ったのか、すごく気になります。
 
▼以下抜粋
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あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。
恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。
そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。
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上記の一文からも、上野さんの強い意志と覚悟が伝わってきます。
誰よりも早く正確に「答え」を見つけた者が勝者だった時代から、新たな「問い」を見つけたものが先導者になれる時代へ。
問われているのは、そもそも最初から答えのないこれからの時代をどう生き抜くか、そのためのアイデアと、やわらかいアタマ。
 
僕は、答えのない時代に、新たな「問い」を見つけるために必要なものは、奇しくも、思いやりや優しさや正直さなのだと思う。
総じて、コミュニケーションスキルと言えるのかも知れないけど、これらは、計算能力やプログラミング技術だけでは養えない。
 
上野さんは、ジェンダー研究(女性学)の権威。
僕にも娘が二人いるので、決して他人事ではない。
 
どうかどうか、娘達が生きていく未来が、優しさで溢れた世界でありますように。
思いやりや優しさや正直さを持った者達にとって、日だまりのような、生きやすい世の中でありますように。
 
 
▼上野さんのスピーチ全文
https://bzfd.it/2Xc6ZIl
 
 

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