高齢者のセックス事情【続編】

No.16 2019年04月10日 00時48分09秒



前回の投稿で、高齢者のセックス事情の件について書きました。

早速、知り合いのデザイナーが、スウェーデンの事例について色々な情報を教えてくれました。
スウェーデンといえば、誰とでもやりまくるフリーセックスの国、というまったくでたらめな噂もある国ですが、決してそんなことはないと教えてもらったことがあります。
さて、教えてもらった、現代ビジネスの4年前の記事を読む限り、日本人はやはり、「幼い」んだなあと実感し、日本人が考える「先進」とは何なのか、という疑問を抱きました。

▼性の先進国スウェーデンに学ぶ「幸福な”夜”の過ごし方」
https://bit.ly/2I6yhfD

自分でも、色々とスウェーデンの事例について調べてみました。

▼日本の女子大生「性の先進国」スウェーデンで衝撃を受ける
https://bit.ly/2Vx8DUd

▼男女としての愛情が大前提?スウェーデン人の考える夫婦の在り方
https://bit.ly/2IldPHb

ほかにも、日本で問題になっている「セックスレス」の問題などについても色々と調べてみました。
ぜひみなさんも検索してみてください。

「日本人はセックスの年間回数が世界一少ない」という記事も以前話題になりましたが、「世界幸福度ランキング」では常に上位にいるスウェーデンに比べて、日本はいつも低い。
もちろん、何をもって幸せなのかの基準が違うので、このランキング自体に意味があるのかないのかは考えないといけませんが、それにしても色々と違いすぎます。

そもそも、セックスレスは本当に「悪」なのか、という議論も必要ですが、ここでは、それに苦しむ人達がいることの事実の側に立って書きますので、ご了承ください。

セックスレスについて堂々と議論も出来ず、相談もしにくいこの国においては、セックスレスがなくならないのも、ある意味では当然なのかも知れません。
ただ、なんでセックスレスな状況が起きるのか、正直僕にはよく理解できませんでした。
それでも、僕のまわりにも、セックスレスで悩んでいる人達がたくさんいることがわかってくると、なるほど、これはかなり根深い問題だなあと思うようになりました。
根本には「教育」と「文化度」の問題があり、「コミュニケーション」の問題であるという意見もいただきました。

特に「教育」に関しては、「今までの常識はもはや常識ではないと言える勇気も、デザイナーなら持てるはずだ」という意見も。
三重県では、ロゴやパンフレットやチラシやホームページを作る人がデザイナーだと思われてるし、実際に、それしかしてない自称デザイナーのなんと多いことか。
そうではなく、勇気を持って発言し、行動できるデザイナーでいたいと心から思う。
なので、勇気を持って、色々と発言をしていきます。

まず思うのは、日本人の、「奥ゆかしさの美学」も理解できるし、決して嫌いでもないけれど、例えばセックスを「自分から楽しむ」という女性が少ないんじゃないかとは思います。
恥ずかしいって気持ちは当然わかるけど、あまりにも受け身になりすぎて、それを楽しもうって気持ちが少ないんじゃないだろうか。
SとかMとか、そんなものは本当にどうでもよくて、SにもMにもなりながら楽しめばいいと思う。
もしかしたら、セックスレスじゃない人のほうが少ないんじゃないかってさえ思うくらいだけど、ハリウッドの女優達が、自分はバイセクシャルだと公言できるあのかっこよさは、日本ではまだまだ無理なんだろうなあ。

現実として、セックスレスで苦しんでいる人達がたくさんいる。
バカにする奴らもいるだろうけど、そんな奴らは放っておけばいい。
セックスレスの解消によって、充実した日々を取り戻した人達もいる。
何が問題なのか?
どうすれば解決できるのか?
セックスしなければ幸せになれないのか?
100年後はどういう状況になっているだろうか?

色々な意見があると思うし、興味がある人もない人もいる。
とにかく、僕の関心は、高齢者のセックス事情やセックスレスについて研究してる人も団体もたくさんある中で、デザイナーやクリエイターがこの問題にどう関わっていくのか、ということ。
こんな大切な問題に対して、デザイナーがアプローチしないほうが不自然だし、興味を持たないことのほうが問題です。
高齢者のセックス事情にしても、現代のセックスレスの問題にしても、ここはクリエイティブの、デザイナーの役割がすごくあるんだと思う。
なぜなら、その土地の色々な文化や文化度が、その土地の風景を作るんじゃないかって思うから。
それに、バイセクシャルでもなく、高齢者でもなく、セックスレスでもない、いわゆる当事者ではない僕のような人間が、この問題に関心を持ち、勇気を持って発言し、何かの行動を起こすことが、すごくすごく、大切な気がするのです。

現代ビジネスの記事には、「スウェーデンという国の成熟を「セックスの質」が表している。」と書かれていた。
ガンジーさんも、「その国の偉大さ、道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る」という言葉を残してる。
やはり大切なのは、「教育」や「文化」や「文化度」。
超高齢化社会がやってくるこの国の、下ネタなどではないド真面目で大切な問題あることを、僕もこれをきっかけにして、たくさんの人達と議論を交えて学びたいと思います。

世間的にはまたすごく引かれてしまうんだろうけど、そんなことは恐れずに、デザイナーとして、クリエイターとして、何ができるか、何をすべきか、一生懸命、ド真面目に考えてみたいと思います。

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