高齢者のセックス事情

No.15 2019年04月09日



これまで、デザインの活動を通して、たくさんのこと学んできました。
デザイナー人生があとどれくらい残っているかはわかりませんが、時々ふと思うのは、これまで学んできたデザインやクリエイティブのスキルを、デザイナーではなく、別の形で活かす生き方ってあるのかなあってこと。

例えば、なんとかしなければ、いずれ消えてなくなってしまうかも知れない業種や、デザインが最大限に力を発揮できる業態などへ転身し、そこに集中し、これまで学んできたものを全部まるごとつっこんでみる生き方、とか。

そういう意味で、すこし関心があるのは、「高齢者のセックス事情」です。
こういうことを発言すると、それだけで引かれることもあるし、SNSでも評価も低くなりますが、そういうことは気にしないでおきます。

なぜなら、以前、友人の女性から涙ながらの相談を受けたことがきっかけで、今後、急速に高齢化が進んでいくのであれば、これは大きな社会問題になるのではないかなあと強く感じたから。
これまでも、日本におけるセックスレス化の問題はあちこちで話題になってきましたが、他国と比べると、日本のその問題はすでに看過できないレベルとのこと。

つい先日も、世界的な経済誌であるForbesに、「日本人の「童貞率」が25%に上昇、セックス離れが鮮明に」という記事が掲載されていました。
現在は、セクシャルの多様化もあり、本当に現状を正しく把握できているのかと疑いたくもなりますが、それと同時に、今はそんなことになっているのか、となんだか嫌な胸騒ぎを感じました。
しかも日本は、性に関することはまだまだタブーだし、ただの下ネタだと思われることが多く、それはつまり、他国に比べて、成熟度が著しく低い、ということなのかも知れません。

いや待てよ、もっともっと成熟していけば、いずれはそういう営みは必要なくなって、純粋に心の結びつきだけでいいってことになるのだとしたら、逆に日本は成熟してるってことなのかなあ?
うーん、難しいですが、いずれにせよ、日本人の奥ゆかしさだからこその良さも確かにあるはずですが、当の本人達にしてみれば、笑い事ではないことは明白です。

デザインとは、決して装飾のことではなく、問題や課題を見つけ出し、それらを見事に解決していくこと。
だからこその、セックスを十分に楽しんでおられる人達に向けたものではなく、それをしたいのにできないことでひどく悩んでいる人達を対象にしたデザイン。
それがどういう形の取り組みなのかはまだわかりませんが、僕が僕のスキルを最大限に活かせる分野で考えるのなら、プロダクトだったり、ビジュアルによる提起だったり、になるのかなあ。
まあもちろん、僕ひとりでは何もできないので、チームや仲間が必要ですが。

問題の原因はなんなのか?
そもそもセックスは必要なのか?
そんなこんなを含めた、もっとつっこんだ議論や調査が必要なのだと思います。

みなさんはこの問題、どう思いますか?

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